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イスラエルとイエス

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・イエスはイスラエルの失われた羊を得るために来た。イスラエルに対する神の取り扱いは、過越を囲む契約共同体を通してなされて来た。イエスは最後の晩餐で新しい過越を創始し、それを囲む新しい契約共同体を創始した。旧共同体と新共同体は、十字架前のイエスの体と復活後のイエスの体の関係にある。

・過越を囲む契約共同体は、律法への聴従と、神殿での祭儀を通して、神を礼拝して来た。新しい過越(それはイエスの十字架である)を囲む契約共同体は、イエスの言葉への聴従と、イエスの復活の告知(イエスの体は新しい神殿である)を通して、神を礼拝する。

・「天地が過ぎ去るまで律法の一点一角も廃れない」とイエスは観た。これに対し「天地が過ぎ去っても私の言葉は過ぎ去らない」とイエスは主張した。こうして、イエスの言葉は律法に優越する。宇宙の創造の目的は律法にあるとする後期ユダヤ教からすれば、イエスの主張は宇宙の更新を意味することになる。

・イエスが「天地が過ぎ去るまで律法の一点一角も廃れない」と主張し・かつ「天地が過ぎ去っても私の言葉は過ぎ去らない」と主張していたことが本文批判で証明された場合。イエスは自分を「宇宙の更新者」と考えていたことになり、そこからエペソ・コロサイ・ヘブライの「宇宙的イエス」が紡ぎ出される。

・後期ユダヤ教では、律法を学ぶ者たちの所にシェキナー(神の栄光)が臨在する、と信じられた。「2人または3人が私の名によって集まる所には私もその中にいる」というイエスの言葉は、この後期ユダヤ教の概念をふまえたものかもしれない。もしそうであれば、イエスはシェキナーだということになる。

・「父よ、時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すように、子に栄光を与えてください」というヨハネ17:1のイエスの祈りを、シェキナーという後期ユダヤ教の概念をあてはめて読んだら、どういうことになるのか。捕囚以来神殿を去っていたシェキナーの「帰還」を意味することになるのか。

・「わたしたちは、その栄光を見た」ヨハネ1:14

・シェキナーは光であり、旧約続編と新約において「輝き」に言及している箇所、特にギリシャ語「ドクサ」(栄光)が用いられている箇所は、シェキナーを指しており、シェキナーに相当する他のギリシャ語は無い。(ユダヤ教百科事典)

・第二神殿はシェキナーを欠く、とラビの一部は考えていた。もしイエスが自身をシェキナーと同一視していたのなら、イエスのエルサレム入城は、シェキナーのエルサレムへの帰還であり、それは「ヤハウェの帰還」を暗示することになる。後期ユダヤ教は「ヤハウェの帰還=世界の終末」と捉えていた。

・イエスがシェキナーであり、イエスの体が「神殿」であるなら、イエスの復活によって新しい神殿が出現したことになる。復活のイエスは天に昇り、人類に聖霊を注いだ。後期ユダヤ教は聖霊もシェキナーであると考えていたらしい。パウロ書簡がキリスト者の身体を「神殿」と呼ぶことに関係しているだろう。

・イエスにおいてシェキナーが帰還し、イエスの復活において新しい神殿が出現し、ペンテコステにおいて人類に聖霊(シェキナー)が注がれ、結果として人類(ユダヤ人も異邦人も含む)が「神殿」となった。このあと、第二神殿は破壊され、現状でも再建されていないが、「神殿」は存在していることになる。

・人類という神殿。ペンテコステの出来事においてシェキナーは人類を「神殿」として宿った。

・シェキナーは「留まる」「宿る」という意味。メムラ(言葉)イェカラ(栄光)と共に、神を間接的に表す言葉としてタルグム(アラム語訳旧約聖書)で用いられる。神の臨在の目に見える現れ・神の栄光が人間のあいだに留まるさまを示す。/シェキナーの栄光は新約ではギリシャ語「ドクサ」で示される。(G.H.ボックス)

・ギリシャ語「スケーネー」(幕屋)はシェキナーと意味も語音も似ているために選ばれてヨハネ1:14と黙示録21:3で使われている可能性がある。(G.H.ボックス)

・ヨハネ1:14「言葉(ロゴス)は肉体となって私たちの間に宿った(エスケノーセン<スケーネー)私たちはその栄光(ドクサ)を見た」ロゴス=メムラ、スケーネー=シェキナー、ドクサ=イェカラ。神を表す三つの語(メムラ・シェキナー・イェカラ)が同時に出現している。(G.H.ボックス)

・イエスをシェキナーと同一視する例で顕著なのはマタイ18:20「2人または3人が私の名によって集まるところには私もまたいるのである」と、タルムードのピルケ・アボート3:5「2人が共に座して律法を学ぶところにはシェキナーもまた共にいる」との対比である。(G.H.ボックス)

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