Quantcast
Channel: Major Mak's Diary
Viewing all articles
Browse latest Browse all 124

絶望の中での祈り

$
0
0
キング牧師が最悪の状態にあった時、いかに祈りを捧げたかについて次のように語っている。

「1月の終わりのある夜、精力的な一日を過ごした後、ようやくベットに入った。コレッタはすでに寝ており、私もまさに眠りに入ろうかという瞬間に電話のベルが鳴った。怒りに満ちたその声は、『聞け、この黒んぼ、もうおまえから得るものは何もない。モントゴメリーに来た事を今に後悔させてやる。』私は電話を切ったものの、その後眠る事はできなかった。あらゆる恐怖心が一気に私に襲い掛かってきたような感じがした。私自身、もう限界に達していた。

私はベッドから起き上がり歩き始め、遂にキッチンにたどり着きコーヒーを沸かした。もういつでもギブアップする準備ができていた。目の前のコーヒーには口をつけずに、私は臆病者に見られることなく、いかにしてこの事態から抜け出すかを考えていた。ここまで疲れた状態で、勇気も殆どなくなっており、私はこの問題を神に委ねることにした。ダイニングデーブルの上に両手で頭を抱え込み、私は大声で祈り始めた。あの夜神に語った言葉は今でも鮮明に覚えている。

『私は自分で正しいと思ったことの実現のために公然と戦っています。でも今は恐怖心で一杯です。人々は私に指導力を求めています。もし私が強さと勇気を持たずに彼らの前に立てば、彼らもまた活気をなくしてしまうでしょう。もう力尽きました。私には何も残っていません。これ以上一人でこの問題に立ち向かうことはできません。』


その瞬間、私は未だかつてないほどに、神の存在を感じたのです。」

クリスティーナ・クロフォードは、彼女の人生の最悪期について次のように語っている。「途方に暮れた状態もある一つの境遇にすぎません!」その通りである。そしてその途方に暮れた状態の時こそ、祈りを捧げるべきである。あらゆる面で傷つき、耐え難い辛い状態に陥り、ぼろぼろで立ち上がれない状態にある時こそ、祈りを捧げる最高の状況である。どうする事のできない状態にある時の祈りを神は必ず聞いている。

Rolheiser, Ron (ロルハイザー・ロン) 「絶望の中での祈り」



Viewing all articles
Browse latest Browse all 124

Trending Articles