神の前に立つことを望む人は
自分の負目である兄弟を
許さねばならない。
私の隠された罪と負目を許すのは主である。
私が願うように、私の罪を許してください。
私が「他人」を受容するように
私を受け入れて下さい。
兄弟にいささかでも怒りを持ち、
負目を許さず、断食と祈りをいちずにする時、
神はあなたを受け入れない。
自分の内部にある怒り、憎しみに代えて、
人々に愛を置かないなら
断食で身体を殺し、飢え、渇きで魂を蒸すのは
何のためであろうか。
シリアの聖エフレム
(府主教ダニイル「ものいみ─シリアの聖エフレム─」『主降生二千四年大斎 正教時報特集号』正教時報社、p.3.)