私が司祭になる勉強をしておりましたとき、ドイツ人の指導司祭が教えてくださった次のような射祷があります。射祷とは、神様のほうに向けてほんの短い言葉を、ちょうど矢を射るように投げかける祈りです。この短いドイツ語の射祷は次のようなものです。
イッヒ・ビン・ニヒツ、アーバー、イッヒ・ビン・ダイン。
(私は無、でも私はあなたのもの)
三十数年間、私はこの射祷を折りにふれて口にしています。特に自分が本当にばかげた存在だと思うときには、いつもこの言葉を口にしています。それゆえにこの神の大きな恵みに心から感謝を捧げましょう。私たちが小さければ小さいほど、神の恵みは大きく大きく感じられるのです。
佐久間彪『神 ひと 宇宙 ─ 佐久間彪説教選集』至光社、1993年、pp.65-66.
イッヒ・ビン・ニヒツ、アーバー、イッヒ・ビン・ダイン。
(私は無、でも私はあなたのもの)
三十数年間、私はこの射祷を折りにふれて口にしています。特に自分が本当にばかげた存在だと思うときには、いつもこの言葉を口にしています。それゆえにこの神の大きな恵みに心から感謝を捧げましょう。私たちが小さければ小さいほど、神の恵みは大きく大きく感じられるのです。
佐久間彪『神 ひと 宇宙 ─ 佐久間彪説教選集』至光社、1993年、pp.65-66.